親愛なる僕へ殺意をこめて11巻無料

親愛なる僕へ殺意をこめて11巻(最終巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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連続猟奇殺人事件「LL事件」の真犯人であるエイジの育ての親・浦島亀一とついに対峙するB一。
復讐を果たす為にB一は銃を発砲して・・・!?

B一が導き出した結末とは!?

11巻|ネタバレ

親愛なる僕へ殺意をこめて相関図

B一の発砲した弾は、亀一の顔の隣へ。

B一は亀一を殺しませんでした。

「実に平凡でガッカリな幕切れになってしまったな」と言う亀一の言葉を聞いたB一は、怒りを物にぶつけ何度も何度も床を殴ります。

その後B一は逮捕。

亀一の自供が録音されているスマホは刑事の手に渡ります。

1年後、B一は雪村京香に対する殺人及び死体遺棄事件の証人尋問を受けるため証言台の上に立っていました。

京香こそが畑中葉子殺害の首謀者であることを証言するためです。

その前に、とB一は京香が犯したもう一つの殺人について話を始めます。

もう一つの殺人とはB一の別人格である「浦島エイジ」のことです。

11月18日、エイジは京花に殺されました。

その日起こったことの解明なくしてこの一連の事件の本当の全貌は明らかにならないからです。

B一はずっと京香の矛盾した行動が引っかかっていました。

LLの信奉者である京香がなぜ最後の瞬間にLLの正体をバラすような行動に出たのか。

B一は11月18日に起きたことを明らかにすることで、京香に犯した罪の大きさを認めさせることが出来ると信じ法廷の前で話を始めます。

11月18日、京香はエイジに「今からエイジくんを殺すね」と言いました。

京香の本当の目的はエイジとB一の「人格統合」。

京香は「浦島エイジ」という人格も「八野衣エイジ」という人格も消し、「本当のエイジ」に会おうとしていました。

殺人鬼・LLが矢野衣真ではないと知った時、がっかりした京香でしたが、亀一から「エイジのことは血の繋がり以上に強い繋がりを持った親子」と聞き、LL本人が認めるエイジのことを「やっぱり運命の相手」だと認識したのです。

京香は本来のエイジの姿に戻す為、「Nメンタルクリニック」に通い始めます。

京香はエイジたちの人格統合の方法を探るため、自分自身を解離性同一症と偽っていたのです。

医者から「交代人格に交代人格であると容易に伝えてしまうと自己認識の崩壊を招いてしまい、最悪交代人格そのものが消滅してしまう」と聞いた京香は、エイジの人格を消すために実行します。

矢野衣エイジが目の前で起こったことから逃げ出すために浦島エイジという人格を生み出したこと、浦島エイジという存在は生身の人間でもなく八野衣エイジという少年が不都合な現実と記憶を押し付ける為に生み出した「出来損ないの存在」でしかないということを京香から聞かされたエイジは精神が崩壊し倒れてしまいます。

しかし浦島エイジはそれだけでは死にませんでした。

死にかけの精神の中、エイジは京香自身も気づいていない”矛盾”について話し始めます。

京香は殺人鬼・LLの信奉者であるにも関わらず、最後の最後にLLの意図に反することをしました。

それはLLにとって一番大事な存在のエイジを自分の手で殺そうとしたことです。

京香がエイジたちに執着していたのは、エイジたちがLLの息子だからじゃありません。

京香はずっと誰かに認めて欲しかったのです。

京香はエイジやB一が京香を拒絶していると思ったのでしょう。

だから二人の人格を統合しようとしました。

LLが認めた存在が自分を否定するなんてことはあってはならないことだから。

そうなればまた独りぼっちになってしまうかもしれない、そう考えた京香はエイジたちを消そうとしたのです。

それがLLの意図に反していることにも気付かずに。

「君はただ誰かに愛されたかっただけなんだよな。」

エイジもずっとこの世界に居場所がなかったので京香の気持ちは痛いほどわかります。

しかしエイジは京香と出会って救われました。

たとえそれが偽りだったとしても、クソみたいな人生で京香だけが唯一居場所になってくれたのです。

京香を暗闇から救い出してあげたいと思ったエイジは、京香の望むように自分から消えていったのでした。

B一にはずっと疑問でした。

エイジが死んだ日以降、京香が事あるごとにLLの正体を伝えようとしていたことが。

エイジの記憶が戻ってきたB一は、ようやくその理由を理解することができます。

京香がB一にLLの正体を教えようとしていたのは、全てエイジのためだったのです。

医師の言った「人格を消すにはその人格が生まれた原因と目的を知りトラウマを克服すること」を自分のいいように解釈し、復讐の為に存在しているB一に復讐を果たさせ、存在する理由を失くしたB一という人格を消滅させ、エイジを取り戻そうと考えたのです。

あの日から京香はただひたすらに浦島エイジにもう一度会いたいと、そればかり願っていたのです。

しかし結局浦島エイジは戻ってきませんでした。

それはB一が復讐を完全に果たさなかったからではありません。

死んだ人間はもう二度と戻ってこないからです。

「殺したのはお前だ!雪村京香!!」

B一の話を聞いた京香は突然声を出して笑いだし、その笑い声は次第に泣き声へと変わっていきます。

ずっと痛みを感じないように生きてきた京香。

大切な人を失う”痛み”を教えてくれたのは浦島エイジでした。

そしてずっと復讐をしたいと願っていたB一が亀一を殺さなかった理由は、亀一が「悪意の連鎖」を望んでいるような気がしたからでした。

亀一を殺さなかったことが正しいのか間違っていたのかは分かりません。

しかし実際に起こったことは、悪意でもなく殺意でもなくただひたすら京香を想う浦島エイジの行動が雪村京香を変えたことでした。

その後、亀一に死刑判決が下され、京香は今も監獄の中で暮らしています。

2年間の収容を終え外の世界に出てきたB一に、真明寺は「出所祝いだ」とクラッカーを鳴らします。

驚くと反射的に耳たぶを触ってしまうエイジの癖を見た真明寺は、B一の中でエイジがちゃんと生きていることに気づき微笑むのでした。

終わり

感想

最終回は全ての伏線がきれいに回収されていました。

毎回先の読めない展開にハラハラドキドキして、裏切りの連続でしたが、最後は色々と考えさせられる内容でした。

ドラマ化して欲しいくらいの構想ですごく面白かったです。

本編の他に、エピローグも収録されていて、救いのある内容でとてもホッとしました。

ネタバレでは省略している部分もあり解りにくいと思うので、ぜひ漫画の方も無料で読んでみて下さいね♪

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