とんがり帽子のアトリエ4巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
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第2の試験を受けるアガットとリチェに、禁止魔法を使う「つばあり帽」が介入してくる第4巻!
今回、普段あまり喋らないリチェにスポットがあたります。
新キャラも登場し、迫力のある展開巻となっていますよ!
ではここから4巻のネタバレです。
18話
鱗狼の繁殖期。
生まれてくる子供を傷付けないように、体をぶつけあって硬い燐網を剥がし合います。
「番(つがい)を作らなければ強いままでいられるのに・・・。」
アガットはその様子を見てぽつりとつぶやきます。
知らざる者=ココはよそもので、魔法に関わっても仕方がないと思っていたアガット。
しかしその考えにも少しずつ変化が。
(彼女が正しく掟を学んだら私達との違いって何なのかしら・・・)
ココは以前よりもだいぶ安定した魔法が描けるようになってきていました。
しかしうまく出来そうだと思える魔法が少なく、とっさの時につい同じ陣を使ってしまうことを悩みます。
悩むココに師のキーフリーは言います。
「無意識のうちに描いてしまう魔法って、君の”得意”なんじゃないかな。」
ココがよく使う魔法は直線を多用しているものが多く、曲線と比べてみてもまっすぐの線は迷いがないのです。
自分の得意を発見することが出来たココ。
得意な魔法は意識しなくても上達するので、意識しないと使わないような描けない魔法を練習することに。
キーフリーに渡された本に興味津々のココ。
しかし反対にリチェは魔法の本を見ようともしません。
「描くのは好きだけど、見るのは好きじゃない。」
リチェは機嫌を悪くし自分の秘密の居場所に籠ってしまいます。
フデムシを追ってリチェのいる場所を見つけることができたココ。
そこにはリチェの創作魔法で作った水晶でできたリボンが飾られてありました。
「リチェはリチェの魔法のことだけ考えてたいの。」
「他の人の魔法はいらない。リチェの魔法汚されたくないから。」
そんな中、第2試験の日程が決定します。
19話
第2試験当日。
アガットは一度で試験を合格しようと意気込んでいます。
第2試験はアガットの他にユイニィという男の子も来ていました。
試験内容は、ある対象を守りながら蛇の背洞窟を入り口から出口まで無事に送り届ける護衛任務。
途中で護衛対象を見失っても、どちらか片方だけが先に出口についてもアウト。
もちろん魔法を描くところを見られても失格です。
その対象物は、海獣鳥(メルフォン)でした。
洞窟は人間はなかなか立ち入らない廃墟ですが、獣たちにとっては古くから繁殖地と越冬地を繋ぐ渡りのルート。
魔法使いには彼らの世界を変えてしまった責任があるので、代わりに毎年巣立った若いメルフォンを迷わないよう導きながら護衛をしているのです。
影借りの鏡マントを使えば、まとっている間は目の前にいる獣の姿の幻を見せてくれます。
マントを被りメルフォンに人間だとバレないよう、出口まで護衛できれば合格です。
担当は一人一羽ずつ。
アガット、ユイニィ、そしてリチェに小さいメルフォンが渡されます。
「これ間違ってる。リチェは試験受けないもん。」
リチェはメルフォンを返そうとするのですが、実はキーフリーがリチェのために申請を出していたのです。
リチェは騙された気分になり不機嫌に。
「キーフリー先生、リチェの先生になる前、リチェのしたいようにしていいって言った。だから先生のとこ来たのに。」
キーフリーはこの試験で学べることは、きっとリチェが望むように生きるための力になると思っていました。
試験を受けさせるのは、リチェを思うこそなのです。
20話
いよいよ2次試験がスタートします。
3人の見習いと試験監督のアライラは洞窟の中へ。
空間がぐちゃぐちゃになっている洞窟の中で、唯一水平な正しい地面は蛇の背の上だけ。
足を踏み外すと洞窟迷宮に落ちたあげく入り口に逆戻りしてしまいます。
今回で三回目の試験を受けるユイニィは、その知識を生かしリチェのピンチを助けます。
正しい答え、正しい魔法、正しい道。
(そこから外れたらダメなんてそういうの一番やりたくないのに)
リチェはそれを証明するために、自分の魔法だけで出口まで行くことを宣言します。
「リチェはリチェになりたいの。リチェじゃない魔法使いになりいたいわけじゃない。」
道を進んでいると、途中道が途切れてしまっていました。
21話
リチェは途切れた道を自分の魔法を使って、向こう側の道にたどりつくことが出来ます。
アガットも応用魔法を使って難なくクリア。
残るはユイニィだけなのですが、ネガティブで自信のないユイニィは、端から「今年もきっとダメだ」と泣き崩れます。
ユイニィは誰かがいる所で魔法が描けませんでした。
見られていると手の震えが止まらなくうまく描くことができないのです。
だから今年こそはと、予習し勉強して必要になりそうな「正解の魔法」をあらかじめ描いて用意してきていました。
しかし途中で道が途切れてるなんて予想外だったのです。
「君は君になりたいって言ってたけど、僕はできるなら僕をやめたい。」
「僕じゃない誰かになりたいよ・・・!」
そんなユイニィをリチェは励まします。
「ユイニィはユイニィのままでできる!今自分で答え言ってた。気付いてないの?」
「一人だと集中して描けるなら今一人になればいいじゃん!」
ユイニィはリチェの助言通りマントの中に隠れます。
こんなやり方しかできない自分を恥ずかしく思うユイニィですが、周りは誰も呆れたり笑ったりなどしていませんでした。
(今ここで僕にできないって呪いをかけているのは、鏡に映った僕だけだったんだ)
ユイニィは影借りの鏡マントの魔方陣を応用し、影借りだけのマントに変えてしまいます。
メルフォンからも姿は見えなくなるので連れていくのは難しくなりますが、これなら暗闇にまぎれて隠れたままでも魔法が描けます。
「姿を隠せたら一人になれる!もう人目も怖くない!」
このアイデアのおかげでユイニィも向こう側に渡ることができました。
「もう自分のこと嫌じゃない?」
頷くユイニィにリチェはホッとした笑顔を見せます。
その時、アライラが突然「つばあり帽」に襲われてしまいます。
アライラはとっさに魔法を使い自分のとんがり帽を投げ、キーフリーに危機を知らせます。
「いいか、お前ら!つばあり帽の言葉を聞くな!惑わされるな!全力で逃げろ!」
「禁止魔法は・・・」
その言葉を最後にアライラは連れ去られてしまいます。
22話
その頃、外で試験を待っていたキーフリーたちは、アライラの危機を察知します。
(まさか、つばあり帽の接触!?)
急いでココたちを非難させようとしたとき、キーフリーたちまで襲われてしまいます。
その頃、アライラを失ったアガットたち3人は必死で逃げていました。
なんとか協力し逃げるのですが、このままでは追いつかれてしまいます。
ユイニィはリチェにも協力を求めるのですが、リチェは自分の魔法以外をあまり知らず、役に立つ魔法がありませんでした。
ユイニィは書きためて置いた魔法をリチェに渡します。
「情けなくても書き溜めておいてよかった。君の助けになれる!」
アガットは逃げながら(せっかく受けられた試験なのにどうして私達が)と悔やんでいました。
その時、ドラゴンに襲われた時を思い出します。
ただの見習いがこんな危険にそう何度も遭う訳がありません。
(つばあり帽が近づいてくる特別な理由は、私達じゃなくて・・・)
アガットは原因は”ココ”だと気づきつばあり帽に言います。
「もう”知らざる者”なんて私達のアトリエにはいないんだから!」
しかしつばあり帽には嘘だと見抜かれ、アガットは捕まってしまいます。
23話
アガットの危機をリチェとユイニィは協力し救い出します。
しかし代わりにユイニィが捕まってしまいました。
ユイニィはつばあり帽の魔法で鱗狼の姿に変えられてしまいます。
リチェはユイニィを助けるためつばあり帽の後を追いかけようとしますが、アガットに止められます。
もう試験どころではないけど、怯えっぱなしのメルフォンを仲間の元へ帰してあげないといけない責任があります。
それに誰かが危険を伝えに戻らないといけません。
「二手に分かれましょう。私はユイニィを追う。リチェはメルフォン達と出口に向かって!」
リチェの偏った魔法では、不測の事態に対処できないと判断したのです。
「厳しいことを言うけれど、今のあなたじゃユイニィの助けにはなれないわ。」
その頃、キーフリーとココたちは、生きたまま金細工に変えられたかつてのロモノーン人に襲われそうになっていました。
ロモノーン人は自分たちをこんな姿に変えた魔法使いを憎んでいます。
怪我をしボロボロの状態のキーフリーですが、ココたちを守るため立ち上がり・・・!?
5巻へ続く
感想
ここまで掘り下げられていなかったリチェにスポットがあたる巻です!
リチェこんな性格だったのか。
出来ること、出来ないこと、やらなければならないこと、やりたくないこと、色々な状況と感情が交叉する中で、自分自身にあった方法を見つけて成長していく姿を見るのが楽しいです。
ラストは新キャラのユイニィが鱗狼の姿に変えられ不穏な空気に。
ダークな描写ってファンタジーだと本当に光る。
内容も面白いですが、相変わらずの画力に惹きつけられます。
漫画を読みたいと思った方は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね♪