７人のシェイクスピア ＮＯＮ ＳＡＮＺ ＤＲＯＩＣＴの２巻が発売されたのでさっそく読んでみました。
この漫画はタイトルにもある通り謎が多い詩人として有名なシェイクスピアが主人公となっています。
シェイクスピアって名前を知っている程度の人でも楽しめる作品だと思うので是非読んでみて下さいね。
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７人のシェイクスピア｜２巻ネタバレあらすじ
アンの才能を知ったランスはすぐにヴェニスの商人の劇中歌を作るよう頼む。
ランスの予想は的中し彼女が持つ暗い音色はリーの詩の世界にぴったりとハマった。
やっとできた自信作に手ごたえを感じ脚本を手に劇団へと向かう。
目指すはストレンジ卿一座と海軍大臣一座だ！！
既に出来んとなっているストレンジ卿一座にはワースが決死の切り込みをかけるが会えなく撃沈、続く海軍大臣一座でも門前払いで読んでもらう事すらできなかった。
２大一座に限らず他の座にも持ち込みをするが前回の過剰な売り込みが仇となり殆ど読んでもらう事すら出来なかった。
それでも毎日売り込みを続けるランス
しかし状況は悪く、負け惜しみを言うほど追いつめられていた。
そんな窮地を救ったのはミルだ。
「古い友人に手紙を書きました」
彼にとってそれは命が危ぶまれるほどの危険が伴う行為だった。
理由は彼がカトリック司祭だからだ。
当時のイングランドは国王が代替わりするごとに宗教体制も変化しそのたびに多くの血が流れた。
現在カトリック教徒であることは危険でカトリック司祭ともなれば惨たらしい拷問ののちに処刑される。
故に自分の生存の証となる手紙はかなりの危険が付きまとう。
そうまでしてミルが手紙を送りたかった人物、それはストレンジ卿一座の庇護者、ストレンジ卿ファーディナンド・スタンリーその人だった。
手紙は無事、スタンリーの元へと届けられ彼から闇に乗じて訪問するように返答が来る。
意を決してストレンジ卿の屋敷へと向かうランスとワース
ふと月夜を見上げると故郷を出た時の月にそっくりな綺麗な満月を見て昔話を思い出す。
二人がランスとワースと名乗りだしたころに決めた事がある。
本当の自分たちが見つかったときは本名を名乗ろう！
そう決意したのだ。
屋敷に到着するが先客が居ると待たされる二人
実に４時間もの時間を待たされついに現れたフォーディナンド・スタンリー
さっそく脚本の評価を伺う。
「この脚本はダメだ！非常に危険だ」
そう一蹴される二人、しかしそれは価値が無いと言うわけでは無かった。
彼もまたミルたちと同じ神を信じる者なのだがヴェニスの商人にはその神の教えたる風習がいくつか含まれていた。
このようなカトリックの痕跡は数か所見られもし政府のスパイにでも見つかればすぐに異教徒の容疑で逮捕されるだろう。
だが脚本の内容はすぐにでもストレンジ卿一座で上演したいぐらいだとお褒めを貰いすぐに手直しに着手するのだった。
一通り話を聞き終えると話題は最近逮捕された若い作家の話になる。
何でもカトリック司祭を匿った罪とのことだが今は秘密警察の拷問部屋で酷い扱いを受けているだろう。
そして彼の逮捕につながる密告を行った男はクリストファー・マーロウなのだ。
大学時代に諜報活動をしていた経験もあるマーロウは政府のスパイだ。
彼だけでなく芝居の世界には多くのスパイや密告者が潜んでいる。
「カトリックと疑われる事すら危険だ」と忠告され最期に脚本に名前が無いことを指摘される。
「これは君が描いたんだろう？」ランスに向けてそう言うスタンリー
ランスは堂々と答えた。
「ウィリアム・シェイクスピアです！」と・・・
今が正にその時だと判断したランスは自分の本名を名乗ったのだ。
帰るなりケインやアンにもその事を伝えこれで逃げ場は無くなった。
ワースは今後は昔通りの呼び名のウィルと呼ぶことにした。
すぐに脚本を手直しし座長であるバーベッジの元を訪れる。
彼はウィルと会ったときの事をすっかり忘れており初対面として扱われたのだがウィルも特に訂正することは無く最期にはシェイク、バベさんと呼び合う仲になるのだった。
遂に念願かなったわけだが脚本には４ポンドの値段しかつかなかった。
新人の相場ということだがこの報酬では年間４から５本作ってやっと生活が出来る程度の金だ。
だがウィルは決して落胆しては居なかった。
「シアター座を満員にするような芝居を書けばいい」
さっそく次の脚本のネタ探しにローズ座に行く。
今一番売れっ子の主演が務めるマーロウの芝居を見る為だ。
来る日も来る日もマーロウの芝居を観に通うウィルだったがヒントをくれたのはケインだった。
ランカスター家とヨーク家のネタはロンドンでは使い古されており今更観衆に受けるとは思えなかったのだがケインが目を付けたのはその中でも脇役程度にしか登場しないリチャード３世
初めこそ乗り気じゃなかったウィルだったがストレンジ卿一座で見つけた若手役者にその役がぴったりハマると直感し早速、脚本作りに着手するのだった。
７人のシェイクスピア｜２巻まとめと感想
この漫画を読んでいると凄く劇団に興味が湧いてきて一度見てみたいなーとすら思ってしまいます。
今回出てきたリチャード３世ですがこれもシェイクスピアの代表作の一つのようですね。
マニアック過ぎて全然知りませんでしたが個人的にはヴェニスの商人の方が見てみたいです。
最期にでてきた若手役者ですが実はバベさんの息子なんです。
次巻では彼の名役者ぶりが更に開花されるようでどんな仕上がりになるか楽しみですね♪
７人のシェイクスピアは無料で読むことも出来る作品なので是非マンガ版も読んでみて下さいね。
