雪花の虎4巻ネタバレ

雪花の虎の4巻ネタバレを紹介しています。

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17話から21話|ネタバレ

天文16年、長尾家は家中分裂の危機を迎えます。

春日山城の城主である晴景派と虎の才覚にほれ込んで、城主にと目論む景虎派です。

晴景よりも虎の勢力の方が強く、兄と敵対するつもりのない虎ですが徐々に自らの力だけでは抑えきれない程、家臣は増長していきます。

もちろん、晴景も虎が本気で殺しに来るとは思っていませんが、浮足立った家臣の独断でいつ間者に暗殺されてもおかしくない状況になってしまいます。

家臣たちの溜飲を下げる為にも、5千の兵を集め、栃尾城へと出陣する晴景。

それを皮切りに、虎派の大名らも戦の準備を整え、虎の元へと集まってきます。

本心では無いとはいえ、敵対の姿勢を取る両軍。それを見かねた守護、上杉が仲介に入り、虎を晴景の養子にして、家督を譲るよう提案します。

兄として妹を守りたいと思っている晴景には了承しがたく、膠着状態が続きます。

そんな時、晴景に会いたいと言う一人の遊女が訪れます。晴景には門前払いされたので、何とか取り次いでもらおうと虎を訪ねてきたのです。

お腹には晴景の子を宿しているようで、虎は彼女を晴景に引き合わせます。その代わり、文を一つ手渡して欲しいと託し、信頼できる家臣を使者として、送り届けさせます。

別の家臣から念のためにと小姓も連れて行けと、言われ渋々了承したのですが、その小姓は晴景に毒を盛るように指示されていました。

それが、運悪くつわりで気分が悪くなった、遊女の女性が飲んでしまい、彼女は死んでしまうのでした。

死ぬ間際、虎から預かった手紙を手渡すと、晴景はすぐに中身を確認します。

そこには、何かの種が数粒入っていました。

”戦が終わったら兄上と植えようと思ってな”

そんな願いを込めた虎の手紙。

暗殺は未遂に終わったものの、虎は浮足立った家臣のせいで、後味が悪い結果となってしまいました。

これ以上、勝手をさせない為に、あくまで暗殺を送りこんだことを肯定しつつも、兄の首は自分が取る。重用されたいなら勝手なことはするな。と釘を刺しておきます。

暫くして上杉が二度目の説得に訪れ、晴景は虎と話がしたいと、2人が相対する機会が設けられます。

家臣たちを納得させるにはすぐさま、虎に家督を譲るしかありません。

「俺はやっぱりお殿様にゃあ向いてないな。俺はお前のことも守ってやりたかった。」

「後はこの景虎に任せ、ご隠居なされ!この国は虎が守ります!!」

この年、晴景は37という若さで隠居し、虎は春日山に入城し城主となるのでした。

民からも人気の高い虎が守護代となれば、越後は一枚岩となり、武田も侮れない程の強さとなります。

今の内に信濃の最大勢力である村上を下そうと5千の兵力で攻め込むも、返り討ちに合い、初の負け戦となってしまいます。

自身も手傷を負わされ、暫く療養する必要がありました。

それから暫くして、武田が療養中との知らせを受けた虎は一目見てみようと、武田の顔を知る早駆に先導させ、女に化けて城を出ます。

道中、温泉を見つけた虎は旅の疲れを取るために、一休みすることに・・・

時を同じくして、ようやく傷が塞がった無類の温泉好きの武田もその湯に浸かろうと向かいます。

湯の中で相対する二人、武田は虎の美しさに惚れたのか、すぐさま口説き落とそうとします。

グイグイと詰め寄ってくる武田を思わず突き飛ばし、そのまま逃げ出してしまいます。

「今の・・・多分、武田はる晴信だ」

逃げる途中に案内役からそう聞かされ、虎は急いで春日城へと帰るのでした。

こんな2人の初めての顔合わせ、長きにわたり繰り広げられる川中島の戦いまで、あと4年・・・

5巻に続く

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