マンガ、イジメの時間、最終巻となる15巻のネタバレあらすじを紹介しています。
最終巻とはなりますが、本編の最終話は13巻に収録されており、14、15巻は外伝として、天童がイジメられなかった世界の話を書いています。
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外伝6話から最終話|ネタバレ
芽衣子からは依然として、冷たい態度を取られる天童。
そんな様子に納得がいかない、丸剣は彼女に、何かあれば直接言えばいい、天童はいい奴だ。と直談判します。
その場では何も言わなかった、平原ですが、家に帰ってからもう一度その言葉を思い出します。
”そうだようね、あんな小さいころの事・・・”
心ではそう思っても、なかなか行動に移せないジレンマを抱えます。
そんなある日、天童の飼い猫が肺水腫とという病気になってしまい、更に元気がなくなった彼のことを友人たちが心配します。
何とか勇気づけてあげたいと思い、動いたのは孝史でした。
信二にもコンタクトを取り、何か画策しているようですが、その理由はすぐに分かります。
待ち合わせをしていたのに、なかなかやってこない信二、すると孝史が「戸沢が大変なんだ!とにかく来てくれ!」と血相を変えてやってきます。
ふと思い返すと、ここ数日、信二は何か隠してるような素振りがあり、何かあったのか?とすぐについていきます。
連れて行かれた先は、廃工場。とにかく中に入るように言われますが、中は真っ暗です。
次の瞬間!パッと電気が付くと、バカ踊りをしている信二達が居ました。
その姿を見て、爆笑する天童、実はここ数日、元気が無かった天童を元気づける為に、孝史主導の元、サプライズを決行したのだそうです。
丁度、ワーも退院し、天童の誕生日と合わせて、お祝いしてくれる友人たち。
ケーキまで用意してくれていたようで、本当に幸せな時間を過ごします。
そんな場所の近くへ、平原も来ていました。
孝史から、顔だけでも出して欲しいと言われていて、あと一歩の所で思いとどまっているようです。
実は先日、父の仕事の関係で、引っ越しが決まり、今日がこの街で過ごす最期の日でした。
倉庫の扉を前にして、幼いころの記憶が彼女の頭を駆け巡ります。
そして、彼女は静かに扉を開くのでした。
「天童君。酷いこと言ってごめんなさい」
あの時の言葉は、変に期待させないようにと、咄嗟に出てしまった言葉で、キモいとは思っていないことを、伝えます。
そして笑顔で「お誕生日おめでとう」とお祝いするのでした。
それだけ言うと、用事があるからとその場を後にする平原。
心の中では”あれでよかった。私も前に進まなきゃ”と言い聞かせます。
家に帰ると、父が珍しく、お土産を買ってきてくれていました。
可愛いクマのイラストが描かれたショートケーキ。
「今日、電車でウトウトしてると阿子のお母さんの夢を見たんだ。すると目の前にケーキやがあってね」
まるで、母に頼まれているように感じて、思わず買ってしまったと言う父。
平原はそれがまるで、母からのメッセージのように感じ、思わず涙が溢れます。
”頑張ったね 姫音子 えらいよ”
彼女の頑張りが、多くの人を正しい世界へと導いたのでした。
その翌日、平原の転校を知った天童は、気が付けば学校を飛び出し、彼女の家へと向かっていました。
丁度、引っ越しのトラックが出発し、彼女はすでに家族と車に乗っています。
すると向こうも天童の姿に気が付いたのか、こっちを振り向きます。
その瞬間、忘れていた記憶を取り戻した天童。
ありふれた中学生活、当たり前のようで、実は特別なことかもしれない、何かが少し違えば、たったそれだけの事・・・
-完-
感想
外伝は、何だか本編により深みを出してくれる内容でした。
平原の心の葛藤が良く描かれていて、それを知った歩の最期の表情も何とも言えない感じで、読んでよかったです。
無料で読むことも出来るので、気になった人はこの方法を使って下さい。